次の一手 2018/05/07 序盤での「次の一手」 盤に向き合って、相手の指し手に困るという 知り合いのこどもさんからこのような質問を受けました。 「次の局面で、どのように応じたらいいですか?」 課題 図(あ)に至るまで。 ☗26歩 ☖ 34歩 ☗25歩 ☖33角 ☗26飛 ☖32銀 ☗36飛 【課題図(あ)】 確かに、この局面では〔34歩〕を守る手段はなさそうです。 では、どこが、まずかったでしょうか? 序盤に一歩をカスミ取られては大きな駒損でしょう。 チョット手慣れた相手は、このように序盤からプレッシャーをかけてくることがあります。 飛車が浮いた〔26飛〕のときに、相手の狙いを察知することがポイントでしょう。 この局面で、〔34歩〕を守るには「2手」必要です。 即ち、後手は連続する☖44歩~☖43銀が必要になります。 ただ、これは先手・後手が交互に指すルール上無理なことですね。 では、どこかおかしい手があったでしょうか? これから確認してみましょう。 ☖33角とした局面に戻って、 この手から☗26飛、☖32銀に先手は☗36飛という手が浮かん だ と思います。 この☖32銀に代えて、〔32飛〕、 ☗36飛なら☖22角(または44角) または、 ☖44角と飛車取りの手を指していたら1歩損する上図(あ)の局面になることは なかったでしょう。 ☗26飛からの指し手を続けてみましょう。 ☖44角 ☗36飛 ☖35歩 ☗26飛 ☖22飛まで(課題図(い) 課題図(い) これは一例です。 相手が何を狙った手かに気づけば☗26飛にも、このほか様々な対応ができるかと思います。 相手の狙いを外したり、それを上回る手に気づいたら、相手と同等のレベル以上で戦うこともできるでしょう。 亡き原田泰夫九段(元日本将棋連盟会長)の有名な言葉があります。 「三手の読み」 困ってから考えるのではなく、三手先を読んで逆に相手にプレッシャーを与えられたら 将棋がより一層面白くなり、興味も増してくるでしょうね ご一緒に将棋を楽しみましょう。 [0回]PR